救急車有料化 救急車運用費用について

皆さん こんにちは。

今週1週間は東京での仕事でなかなか更新できませんでした。

 

今回は事業の話ではなく救急車有料化・救急車の費用についてかなりの検索、問い合わせがありましたので少し詳しくお伝えしたいと思います。

 

救急車有料化案の話がありましたがそもそも救急車を運用する為にはどのくらいの費用がかかるのか記載したいと思います。

まずは救急車・機材の費用について

・トヨタ高規格救急車【1000万円~2000万円】

救急救命士が乗務して処置を行うための救急車。消防本部によりカラーリングやデザイン、仕様がオーダーの為、金額についてはそれぞれ違いが出てくるそうです。救急車は当然ですが途中で故障してはいけませんので走行距離はなくてもある程度の年数で更新をかけなければならないそうです。(救急現場で車内照明、機材を使用する為、アイドリングをしなければいけないので走行距離が少なくとも更新の事)

・救急資機材【1000万円~2000万円】

半自動除細動器と呼ばれる救急救命士が使用する機材、心電図モニター等は1台数百万円です。またかなりの機材を積載していますのですべて総合すると上記金額になると思います。こちらも消防本部により積載する機材は異なります。救急資機材の耐用年数は物品により異なります。また感染防止のためディスポ(使い捨て)機材が多いと思います。

※救急車・資機材 合計【2000万円~4000万円】

 

次に人件費について

・救急隊員3名 【月給33万+各種手当×3名=100万~150万】

平成26年度 総務省 地方公務員給与実態調査では月給約33万円(42歳 全職種平均)それに手当がついているそうです。消防士は24時間勤務サイクルを行いますので夜間出動の場合は時間外手当、消防業務手当、出動手当、休日出勤手当等の手当てがついております。しかし給与は決して高いと思いません。24時間で体力的にもきつく、また自分の命が危険にさらされる現場へ急行し、時には残虐な現場での対応が求められ精神的にもかなりきつい仕事だと思います。

 

では1回の出動コストとは・・・

平日(日中)

ガソリン代(1000円)+車輌消耗品(200円)+人件費(4125円)+救急資機材費(1000円)=6325円

平日(夜間)

ガソリン代(1000円)+車輌消耗品(200円)+人件費(5156円)+救急資機材費(1000円)=7356円

休日はそれぞれに休日手当が付くとします。また処置・機材を使用するとそれぞれ高額になりますし、人件費もベテラン隊員、新人等、誰が乗るかにより増減すると思います。

例えば管轄地域内にて救急車1台当たり1日10件 日中5件・夜間5件とすると(6325円×5=31625円 7356円×5=36780円)合計68405円これが1ヵ月ですと205万円、1年2462万円となります。救急車1台当たり運用費2000万を超える救急車が地域に10台あったら2億円です。これに救急車購入費用・車検代なども含まなければなりません。

 

当然いたずら通報でも出動しますから費用がかかります。自分で病院に行ける軽微なもの、タクシー代わりに使用するものにも費用がかかります。税金です。通報が増えれば配備する救急車も増やして重症患者に対応しなければなりません。完全に悪循環です。

 

現状、救急車利用の6割~7割が軽症になっています。今一度、救急医療について考えてみてはいかがでしょうか?救急車有料化案は日本の財源を確保する為にも重要課題だと思います。ちなみに諸外国(アメリカ・フランス・ドイツ等)は有料です。搬送費用は国により異なりますがアメリカは300ドル(3万以上)~になります。諸外国には民間の救急会社が存在します。

 

※計算は仮説に基づいたものであり絶対ではありません。地域差があります。また個人見解も含んでおります。

 

代表 佐藤武諭毅